Tシャツに着替えたら出かけよう。
本日これから夜勤につき、明日までに日記を書けるチャンスが今しかないので、僕が今思うことを、個人的意見のひとつとしてここに綴らせて頂きますね。おそらくここを読んでくださっている方は必然的にゲイの方が多いわけですが、少なからずそうでない方もいらっしゃいますし(いつもお世話になります)、敢えて僕がこうしてブログを書いていることで、たとえ僅かでも、何かが伝わっていく言葉の可能性を信じて。
さてここで問題です。例えば僕はゲイですが、
あなたの周りに性的少数者と呼ばれる人はいますか。
例えば、あなたの周りにかつて罪を犯した人はいますか。
例えば、あなたの周りに被差別部落出身の人はいますか。
いいえ、という方、
もしかしてそれはあなたが知らないだけではありませんか。
はい、という方、
今思い浮かべた人だけで全員ではないのではありませんか。
大なり小なり、他人には語れない、語りたくないことを抱えながら、日々を暮らしている人は多いのだと思います。僕もそうですし、もしかしたらこれを読んでいるあなたもそうかもしれませんね。僕が知っているあなたが、あなたの全てではないでしょうし、同じようにあなたが知っている僕だけが、多分僕の全てではありません。
縁あって僕のこの日記を読んでくださっているあなたへ。
こうやって僕が今日もあなたと同じように日々を暮らしているように、あなたの周りにも性的少数者と呼ばれる人が、今日もあなたと同じように日々を暮らしています。
それはあまりにもあなたと同じようであるが故に、もしかしたらまだ、あなたはそのことに気がついていらっしゃらないかもしれません。
それはあまりにもあなたと同じようであるが故に、誰かが声を上げない限り、あなたにとって僕らは「いなかったも同じ」なのかもしれません。
ひとりひとりの声はか細く小さくとも、たくさん集まればそれはユニゾンとなりハーモニーとなり大きなうねりとなり、いつしか歌のようなものを奏でられるのではないかな、なんて思います。
そしてもし、いなかったも同じ僕らの歌があなたの耳にも聴こえてくれたなら、そのとき僕は、あなたにこう伝えるでしょう。
「はじめまして、今ここにいるこれが僕です」
明日8/14、第7回東京プライドパレードというイベントが開催されます。性的少数者と呼ばれる人々とその友人や家族、支援したいと思う人全てが、ひとつに繋がることのできる場所です。
僕は主催者でもスタッフでもなんでもない、ただのひとりの性的少数者ですので、ここに僕が綴ったことは誰かの代弁でも代表でもありません。僕とは違う意見や考えを持っている人もたくさんいらっしゃいますし、もしかするとイベントの趣旨とは少し違うことも書いているかもしれません。それでも、もしこのイベントのことを全く知らなかった方が、偶然にも僕の日記を読んでくださっていたならば、ほんの少しでも構いませんので、想像してみてもらえたなら幸いです。
真夏の原宿の街をただ歩く、そんなイベントが必要である理由を。
あなたの周りの誰かが、性的少数者と呼ばれる人である可能性を。
僕が、あなたと同じようにここでこうして呼吸をしていることを。
この日記を書くことが、僕にとっての2010年のパレードです。
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