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2009.05.04

悲しい気分の時も。

(日本語で歌を唄うのは)ただ単に英語ができないから日本語で唄ってるだけ。いつも日本語で喋っているし日本語しか喋れないから、日本語で歌を唄う以外ないという感じなのね。やっぱ、意味が分かってないと唄えないでしょ。
ロックでメッセージを伝えるのはダサいなんて言ってる奴は、ロックをわかってないと思うな。
(HISを作った理由は)ぼくが冬美ちゃんを好きで冬美ちゃんがぼくを好きで、細野さんが冬美ちゃんを好きで冬美ちゃんが細野さんを好きで、ぼくが細野さんを好きで細野さんがぼくを好きだからだったんだ。

特に僕は最後のコメントが本当に大好き。
この文章には愛があるよね。

決して積極的なファンとは言えない僕からも、この人がどれだけ、どうして、愛されているのかは、とてもよくわかります。自分で自分のことを「バンドマン」と呼ぶ姿勢も、好きだなあ。
昨日は朝からずっとYouTubeでこの人の動画を次から次へと観続けていたのですが、とてもいい加減にうたっているように聴こえるけれど、初めて聴くうたでも、こんなに明瞭にことばが飛び込んでくるヴォーカリストは、そうそういないんじゃないかな。決して明瞭な滑舌じゃないのに、だよ。これってすごいことだと思うんだけど。

敢えて喧嘩腰で書かせていただくとすれば、「歌詞なんてどうでもいい」「伝えたいことなんて特にない」人は、ことばあるうたをうたうのを、止めてほしいの。ことばあるうたを支える演奏をするのを、止めてほしいの。インストでもスキャットでもクラシックでもなんぼでも方法あるんだからさ。
洋楽なんて歌詞の意味わからなくてもいいものはいいじゃん、とか、そういう上っ面なことを言いたいのではなくて、伝えたい何かがあるからこそ、ことばあるうたがうたとしてそこに存在するのよ。ことばのない音楽に、敢えてことばを乗せるってことは、そういうことだと思うのですよ。

たぶん、忌野清志郎という人は、音楽で何かを伝えるということの力を信じていた人だと思うんだよね。そうでなければ、こういううたと、演奏と、佇まいは、醸し出せなかったんじゃないかな、と今更ながらに思うのです。
http://www.youtube.com/watch?v=cCVuCwOQW5c
http://www.youtube.com/watch?v=uVCUTpkFqhY
http://www.youtube.com/watch?v=3iid-A6_CB4

もちろん、いろんな考え方やスタンスで音楽に関わっている人がいて、僕の考えが正しい、みんなこうしろ、というわけではないのですが、ことばあるうたがこれだけ世の中にたくさん存在するにもかかわらず、あまりにもそこに綴られていることばについて、ないがしろにされすぎているように、僕には思えるのですよね。
音楽は音楽でしかないので、そこで主義主張をしなさい、その内容が素晴らしければ音楽も素晴らしいのだ、とは全く思いませんが、何かをかたちに成すということは、それだけで十分表現だと思うんですよ。だとしたら、少なくとも僕はそこに責任を持ちたいんですね。
だから、まだまだ未熟者の僕には、口にできないことばがあるし、どんなにいいメロディでもカバーできないうたがあるんです。

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