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2008.07.25

またうたうから。

あなたが突然この世を去ってから、もう一年が経つのですね。早いような長かったような、でも確かに積み重なっていった一日ずつが過ぎ、今日も僕はこうして日記を書いています。
 
ここのところ僕の周りでは、結婚したとか子供が生まれたとかおめでたいニュースが続いた反面、亡くなられた方も何人かいらっしゃって、うれしさとやりきれなさが自分の中でせめぎあっている感じです。僕はまだ、誰かがこの世からいなくなる、ということを、実感できずにいるのかもしれません。
 
ついにあなたには一度もライヴを聴いてはもらえなかったわけですが、あの日以来ちょっと気合いを入れ直して何度かうたわせてもらったものの、歌詞忘れるは泣いてうたえなくなるは声出なくなるはライヴの最中に咳き込むは、これでもかと言わんばかりのお見苦しさのオンパレードで、未だに100点満点のライヴができずじまいの情けなさであります。
でもね、開き直るわけじゃあありませんが、所詮ムリなのよ100点満点なんて。「これで完璧」なんてこと、ありえないんだから。だからこそまた、うたいたくなってしまうわけですが。
 
さすがにもう呆れているかもしれませんが、また、うたわせてもらおっかな、なんて思っているのですよ。今度こそちったぁマシに、と思っているのですよ。今度こそは、ね。
聴いてくれなくてもいいけれど、どこかで成功を祈ってくれたらそれだけで、僕はうれしいと思うよ。


★sola presents acoustic night 「ソラニワ」vol.2(仮)
2008/9/21(sun)新宿・Future Nature Valve
CAST:灯/大吾/藤本大祐/sola(順不同・出演順未定)

ご来場お待ち申し上げております!!!

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2008.07.23

目を見て、Tell me yes or no?

ちょうど1ヶ月ぶりにAkeboshiライヴ@渋谷に行ってまいりました。彼のライヴにおカネを払って出向いたのは、これが実は初かもしれません(笑)。いやあ、やっぱインストアとかイベントとかじゃないとたっぷり聴けていいね。
「ぐるりのこと。」以来、自分の中ではAkeboshi熱再発中でありまして、そんなタイミングでのこのライヴは、いろんな意味で刺激をくれました。彼の作品は、ついついサウンドやメロディに耳が行きがちかと思うのですが、実は歌詞が相当曲者でして、ヘタなロックよりよっぽどロックだなあと。決して聴かせるタイプのヴォーカリストではないのに耳が離せないのは、うたわれていることばの真摯さが故、なのかもしれません。
それにしても、まさかサポートメンバーがいなり寿司を食べながら登場とは(笑)。ウチも今度見習おうかと思いました(笑)。あとドラムの人の楽しそうな顔! スエミツに引き続き印象的なドラムでした。
 
なんとAkeboshiくんは実は先月パパになられたのだそうで。布おむつを洗濯する話を嬉々として語る彼の顔はもうすっかり親のそれで、聞いているこっちが照れてしまいそうになるほどでした。
日曜に結婚式を挙げた友達(♂)は中学の同級生なのですが、守るべきものができたことがそうさせるのか、いつの間にかきりっとした、大人の男の表情なんか見せてくれちゃって、そういえば今夜のAkeboshiくんと同じ目をしていたような気がします。
 
何かを成し遂げたり、卒業したり、結婚したり、子供が生まれたり、
そんな節目節目を通り過ぎながら、
人の目は研ぎすまされていくのだとすれば、
僕の目は灰色に濁ってやしないか、と不安に苛まれる夜がある。
37年も生きてきて、積み重ねてきたものにすら自信が持てない夜がある。
でも、そんな心許なさすら覚えもせずに通り過ぎていくことの方が、
なおさらに怖いことだと気付けた分だけ、
まだましなのだと言い聞かせている。
旅はまだ、終わらない。
 
新曲を、書こうと思います。

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2008.07.16

春と夏はなかったことに。

まだわけあって正式発表できる段階ではないのですが書いちゃいますと(笑)、季節ごとに開催したいだのなんだのほざいていた記憶もございますが、とにもかくにも、いよいよやります「ソラニワ」vol.2
わーい。このお知らせが書けて誰よりわたしが嬉しい^^
とりあえず、今回もsolaさんの出演だけは正式決定しておりますが(笑)、日時や共演者の顔ぶれは現在調整中ですので、今しばらくお待ちを……。詳しい情報は決まり次第お知らせいたします!
mixiご登録の方は、よろしかったらコミュへのご参加もお待ちしてます☆

僕もかつていろいろなイベントにありがたくもお声をかけていただきまして、その全てに出演が叶ったわけではないのですが、お誘いをいただく度に、心の底から嬉しかったものでした。だからこそ、やむなくお断りしなければいけないときが非常に心苦しくて。
今回、残念ながら日程その他の事情で、ご参加いただくことが叶わなかった方々が複数組いらっしゃるのですが、またいつか必ず、チャンスを見つけてご一緒できたらいいなあ、と、そう思える方々がたくさんいるということは、意外と幸せなのかもしれない、なんてことを思ったりもしたのでありました。
遠方のみなさんにもね、いつかきっとお声がけしたいんですけどね、まだまだよちよち歩きの「ソラニワ」ですんで、「出演していただけますか? でもノルマ20枚よろしくお願いします」(笑)とか言わなくて済むように育った頃に、是非ご一緒してやってください☆

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2008.07.10

何度も風立ちぬ。

中村中と青山テルマのニューシングルのジャケットが若干カブり気味……。
51htjnurcgl_ss500_ 51qhaabjm5l_ss500_
テルマー(笑)のみなさん、うっかり間違って中村中を買っちゃえばいいのに!

5月以来ぱったり途絶えていたわたくしの活動が、やっとここへ来て少しずつ周りのみなさまにムリヤリ動かされております(笑)。あの企画の第2弾もやっとやーっと動き出しそうな予感ですし。(予感かよ
とりあえず8月にちょっと風変わり(?)なイベントに出演予定ですんで、詳しくはまた後日お知らせしますね。
ちなみに、おそらくそのイベントではわたくし、うたはうたいませんの。じゃあナニするんだとお思いでしょ?
 例その1)エアみゆき
 例その2)ピアニカ吹き語り
 例その3)とりあえず共倒れてみる
んー……ナニさせられるのかしらん……。

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2008.07.04

ぼくらをつないでる秘密のヘルツ。

小道具としてラジオが出てくるうたは多い。みゆきさんだったら、カーラジオが嵐を告げている「あした」とか、ラジオから知ったかぶりの大相撲中継が流れる「蕎麦屋」とか。美里の「ムーンライトダンス」も、夏の夕暮れ時の雰囲気に妙に似合ってて好きだったな。その昔には杉真理が自分の友人や敬愛するミュージシャンの名前を愛情たっぷりに織り込んだ、その名も「Key Station」といううたもあったっけ。
 
世の中なんだかせかせかしているような気がします。例えば、一字一句、ましてや改行や行間なんかも味わいながら読むのが「本」だと教わったような気がするのですが、最近は何冊も何冊も短時間で読むことがスバラシイ、というのが流行のようです。好きなときに好きなだけ、時間をじっくりかけて読むもよし、最初にざざっと読んでもいちど最初から味わい直すもよし、時間という軸に縛られずに楽しめるのが「本」だと思うのですが、そういう考えはなんだか今どき時代遅れみたいです。そんなに急いでみんなどこへ行くのだろう。
 
時間軸に縛られずに楽しめるのが「本」ならば、徹底的に時間と向き合いながら楽しむのが「音楽」や「映画」なのかもしれません。3分の曲を1分で聴くことはできないものね。3分の曲なら3分間、時間をきっちり奪われることが、僕は案外嫌いじゃありません。あ、別に自分の曲がやたらと長い言い訳じゃあありませんよ(笑)。
 
今夜、久々にラジオを聴きました。自分がどうしても行きたかった6/6のイベントの模様がオンエアされたのです。別に流暢でなくても、途中で間違えても、たどたどしくても、決して上っ面ではない何かがこめられていて、そこに書かれている「ことば」を超えたものが伝わってくる、どの方もステキな朗読で、僕は聴きながら何度も泣いてしまいました。特に橋口亮輔監督は2月に僕が選んだ手記と同じものを読まれていて、なんだか自分がその場で読んでいるかのように、手に汗握りながら聴いてしまいました(自意識過剰)。
これが、途中の間合いの沈黙を全てトルツメして、間違えたらそこだけ喋り直してつぎはぎしたなら、「短時間で聴きやすい」番組に仕上がるんだろうかね。そうゆうことじゃないと思うんだけどな。長時間のイベントを(きっと)愛ある編集でぎゅっと凝縮した55分、早送りせずにじっくり時間を奪われながら、たっぷり堪能できて僕はうれしかったですよ。
 
 
大昔、自分の曲で「夜会」みたいなものをやろうとしたことがあって(や、諦めたわけじゃあありませんが)、そのとき考えていたオープニングのシーンに、ラジオが出てくるのですね。

夜。
ひとりぽっちでラジオに耳を傾けている少年。
ラジオからは……実は何も流れていなくて、
ただチューニング音だけが聴こえているのに、
楽しそうにラジオに耳を寄せ続けている少年。
少年は、実は耳が聞こえていない。
スピーカーのかすかな震えが、誰かの「声」だと信じて、
耳を傾け続けている、地球上の最後の人類。

テレビは、震えないんだよね。だから僕はラジオの方が好きなのかもしれない。

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